魔術学講座



ここでは僕が知っている限りの魔術の知識を教えてあげるよ。

魔力というのは誰しも必ず宿っている力で、それを使って人の手では不可能なことを起こすことができる。それが魔術だね。
使い方のコツさえ知っていれば誰でも使えるけど、生まれつき向いてる魔術系統があるから、どんな魔術でも使えるようになるとは限らないんだ。
だから、自分がどの魔術系統に向いているのか、きちんと見極める必要があるね。





魔術系統は全部で7つに分類されるんだ。
またその中で細かく別れるんだけど…。多すぎて把握は無理だね。
復習の意味でもちょっと説明してあげようかな。

■治療系魔術
怪我や病気の治療を行うには、基本的に魔力だけでなく、薬も併用しないとダメなんだ。
ぱっと治るような代物だったらいいんだけど、そうもいかないのが現状さ。
ただ上級になってくると、相手に魔力を送り込む事によって循環をよくしたり、痛みを和らげたりすることもできるらしいんだよね。
でも自分の魔力…生命力を送り込むってことだから、やりすぎは術者が危険になるから気をつけて。
 
■精神系魔術
人の心を操ったり、惑わしたりする、その名の通り精神に働きかける魔術だね。術者の魔力が強ければ強いほど、操られるどころか、記憶まで操作されちゃうこともあるね。
ああ、呪いなんかも精神系魔術に属するんだ。魔をもって人を呪ったり、物に呪いをかけることによって不幸を呼び寄せる事もできるんだ。呪いの種類も様々だけど、徐々に力を奪ったり、酷いと死を呼び寄せる危険な物さ。
嫌な事ばかりのように見えるけど、使い方さえ間違わなければ心を守る武器にもなるんだよ。
 
■防御系魔術
そのほとんどが結界などの能力を主としているんだ。人の魔術を防いだり、寒さや暑さをしのぐ事ができる。
大抵は努力すれば使えるようになるけど、もっと強固な守りを必要とする場合は、魔法円を描くことで大地の力を借りて、結界をより強くことができるんだよ。
だから魔除けがわりに魔法円を持ち歩くこともあるんだ。
 
■自然系魔術
ざっと言えば、大地の力を借りる魔術だね。例えば、火とか、水とか、風とか、土とか…そういうものだね、自然は神に一番近いものと言われてるから、自然系魔術はとても神聖なものとされてるんだよ。
だからなのかはわからないけど、世界で自然系魔術を使えるのはごく限られた者だけだと聞いてる。
ちなみに僕が得意としている木の魔術は一番神に近い術と言われていて、自然魔術の中でも一番高等なんだ。なにせ神は生命の木とも呼ばれるくらいだしね。
 
■探知系魔術
探し物がある時に便利なのがこの魔術。人や物を探知できる魔術の総称だよ。もっとも使いやすい魔術の一つではあるけど、やっぱり上級者になると遠くまで見えたりするらしいからね。
言ってみれば遠視かな。千里眼とも言うけど。高等な術者であればあるほど、遠くまで見る事ができるみたい。
単純な魔術のように見えて、これが結構便利でね。どこへいっても重宝されるんだよ。
 
■変身系魔術
人が他の生き物に変じたり、獣が人に変じたり、或いは体の一部だけを変じたりと、そういうことができる魔術だね。世界では一番ポピュラーな魔術かもしれないよ。だって皆魔術と知らず結構使ってるし。セイズとかね。
だけど本来の姿より大きいものや、力を持ったものに変身するとすぐに魔力を消費しちゃって、熟練した人じゃないと長持ちしない。
消費量はすごいけど、変身したものによっては凄い力が発揮できるよ。
 
■召喚系魔術
これが一番素質というものに左右される魔術かな。別次元にいる者を呼び寄せ、戦わせたり、知識を与えてくれたりするんだ。
召喚系魔術は別名『空間系魔術』とも呼ばれていて、召喚の他にも、遠くから人を呼び寄せたり、術者自身が空間を越えていろんなところを移動できたりもするんだ。
とっても高等な魔術だからかな?自然魔術と同じで使える者はほとんどいない。






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