寒い‥‥
恵 :ねえ、おまじないの本知らない?
彩音:見てないですよ。
彰 :お前が今さらおまじないの本なんかみるのか?
彩音:恵先輩の場合、自分でおまじないしたほうが確実だと思うんですけど。
恵 :ちがうわよ、私のじゃなくて友達が今はまってるのよ。
友達、私が占い師だって知らないの。
それで読んでみろっていわれたんだけど‥‥私には必要ないのよね。
彩音:確かに‥‥‥。
恵 :でも借りちゃったから、返さなきゃいけないじゃない?
でもさっきから見当たらなくて。
彰 :俺もみてないな。
恵 :どこいっちゃたのかしら。
彩音:とりあえずこの辺を探してみたらどうですか?
恵 :そうね。
――30分経過――
彰 :ないな‥‥。
彩音:ないですね‥‥‥。
恵 :どこにやちゃったのかしら‥‥‥。
彩音:ここまで探してないってことは、やっぱりここにはないんじゃないですか?
恵 :う〜ん。
彰 :‥‥‥‥。
彩音:?祗譲先輩、どうしたんですか?
‥‥まじないが‥‥マジない‥‥‥
――一同しばし沈黙――
恵 :彰‥‥‥。
彩音:祗譲先輩‥‥‥。
彰 :その、なんとなく思いついたから‥‥‥。
彩音:くっだらないギャグ考えてるヒマがあったらキリキリ探してくださいよっ!
彰 :‥‥‥自信あったのにな‥‥‥
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